- 親子連れや小さな子どもの水遊びに
- 地元のランナーのトレーニング、カップルのデートコースに
- 神戸の定番スポットの観光に疲れて息抜きがしたいときに
今回の記事では神戸の街を流れる清流 住吉川について紹介します。都会を流れる川なのにびっくりするぐらい水が綺麗な川です。
神戸の観光地ではありませんが、都心にいながら自然を身近に感じられるという意味では、全国でもトップレベルの自然環境と言えるエリアだと思います。
僕にとっては大学時代を過ごした思い入れのある場所です!とても気持ちの良い場所なのでぜひ!
基本情報・アクセス
神戸からも大阪からも行きやすい立地の清流
流域 | 神戸市東灘区 |
水源~河口 | 六甲山(931m)~大阪湾(0m) |
延長 | 8km |
駅 | JR住吉駅、阪神魚崎駅 |
住吉川の最寄駅となるJR住吉駅は三ノ宮から快速電車で約7分で行くことができます。大阪からでも約20分なので大阪/神戸観光の合間に立ち寄るのにぴったりなロケーションです。
住吉川の魅力はなんと言っても、都会を流れる川とは思えないほど流れる水が澄んでいて綺麗なこと!都市部の川でこんなに水が綺麗な川はなかなかないと思います。
急流であるのに加えて生活排水の流入がないことが、蛍や鮎が生息するほどの清流を生み出す理由になっているようです。
初めて訪れた大学1年生のときに「街中にこんなにキレイな川が流れてるんだ!」と感動したのを覚えています。
住吉川の全体像
住吉川の総延長は約8kmですが、市街地を流れるのは約3kmほど。その短い流域では様々な川の表情を楽しむことができます。
- 上流域:六甲の自然を間近に感じられるエリア
- 中流域:神戸の都会的な雰囲気と澄んだ水の音が気持ち良いエリア
- 下流域:モノレールと並走して海に至るエリア
俯瞰して見てみると、山から海までの距離が近く平野部を流れるのはごくわずかであることがよく分かりますね!この地形が住吉川の急流を生み出しています。
それでは上流から一緒に歩いてみましょう!
上流:六甲の自然を間近に感じられるエリア
上流エリアの特徴
- 間近にそびえる六甲山の姿と豊かな自然環境
- 初夏には蛍も見られる
- 海まで見渡せる開けた眺望
まずは上流域。六甲の渓谷と平野部の境目に位置する白鶴美術館の付近から今回の旅のスタートです。
このあたりは六甲山の自然を間近に感じることができるエリアです。
市街地からは1.5kmほどしか離れていないのですが、都会の喧騒とは無縁の豊かな木々と澄んだ水が気持ち良いです。
初夏になるとこの上流域で蛍も見られるんですよ!蛍が生息できるのは綺麗な川の証ですね。
この蛍は野生ではなく、毎年秋に地域の方々が蛍の幼虫を放流し大切に育てているそうです。地域の皆様の尽力に感謝して静かに観賞させていただきましょう!
毎年6月上旬~中旬ごろ(新落合橋付近)
夜にランニングをしていると、あれ?蛍いる!?ってなってびっくりしたのを覚えています。
海まで見渡せる開けた眺望
少し下ると六甲山の景観を間近で楽しむことができます。急な斜面に大きな邸宅が建ち並ぶのも神戸らしい光景です。
上流域の住吉川は階段状の滝になっているので立体的な景観を楽しむことができます!
神戸に住んでいた時は六甲山を眺めるのが好きでした。
下流側に目を向けると海まで一望できる景観が広がっています!このあたりで標高は100mぐらいです。
これも山と海の距離が近くて、斜面も急な神戸の街ならでは光景です。街に居ながらにして山と海の両方の景色を楽しめるのが神戸の街の良いところだと思います!
上流域はこんな感じで自然豊かですが、10分ほど下るだけで川は都心エリアに入っていきます。
中流:神戸の都会的な雰囲気と澄んだ水音が心地よいエリア
中流エリアの特徴
- 神戸らしい都会的な雰囲気の街並み
- 細かな斜面変化が生み出す川の流れの緩急
- まるで城のようにそびえるオーキッドコートの威容
中流域に入るとまずは低層マンションなどの住宅が増えてきます。
住吉・御影エリアは神戸のなかでも落ち着いた上品な街並みなので、住吉川沿いの通りも緑が多くて品のある雰囲気です。
阪急~JRの線路のあたりまで来ると、高層マンションがそびえる都会的な雰囲気になってきます。都市の景観と流れる水の透明度のギャップが面白いですね!
このあたりは斜面変化が激しくて、流れの穏やかな場所と急流になっている場所が交互に現れます。
様々な川の表情が楽しめるので歩いていて飽きないエリアです!
城のようなオーキッドコートの威容
そしてこのエリアのハイライトと言えるのが、まるで城のようにそびえる1990年代の高級マンション オーキッドコート!バブル期の香りのする大邸宅で、かつては芸能人や有名プロ野球選手などが住んでいたことがあるようです。
今どのような方が暮らしているのかは想像もつきませんが、通りから眺めているだけでも楽しい名建築です。
初めて見た時は本当にびっくりしました!
神戸らしい都会的でおしゃれな雰囲気
住吉川沿いで最も都会的な雰囲気を楽しめるのはJR住吉駅周辺のエリア。
このあたりは勾配が最も急なポイントで、階段上の滝の水音が心地よく視覚的にも楽しい場所です。
また、このJR線路付近は「天井川」といって川底が周囲の平地面よりも高くなっている場所で、地理的にも面白いエリアです。普通に歩いていると気づかないですが、JRの線路が川の下を走っています!
このJR住吉駅付近の急流を下ると、流れの穏やかな下流域に入っていきます。
下流:モノレールと並走する流れの穏やかなエリア
下流エリアの特徴
- 流れが穏やかなので水遊びにぴったり
- 川のすぐ隣をモノレールが並走する未来的な景観
- 旧谷崎邸や菊正宗酒造記念館など地域の歴史を感じる建物
JR住吉駅付近の急流を過ぎると斜面変化は落ち着きを見せ、流れが穏やかな下流域に入ります。
このあたりは親子でのちょっとした水遊びには最適なエリアとなっています。この日はまだ5月でしたが天気が良く暑い日だったので、虫取り網や水鉄砲を持ってた子ども達がたくさん遊んでいました。(大学生のときに僕もこの川で遊んだことがあります笑)
アクセスはばっちりなのでお手軽な夏の水遊びにどうでしょう?
下流エリアの特徴としては、すぐ隣を六甲アイランドに至るモノレールの線路が走っているので、ちょっと近未来的な独特の景観が楽しめます。
海に近づくにつれて街の中心部からは離れていくので、穏やかな雰囲気のなかでの散策ができるエリアです。
六甲の山並みと高層マンションのコントラストも美しいですね。
旧谷崎潤一郎邸と菊正宗酒造記念館
モノレール下の通りは落ち着いた雰囲気の住宅地となっていて、周辺にはこの地域の歴史に触れられる建築物があります。
阪神間モダニズムという大正から昭和初期に育まれたモダンなライフスタイルが今でも残る街並みです。
今回の記事ではは旧谷崎潤一郎邸と菊正宗酒造記念館をピックアップしました。
六甲アイランドを望む河口が終着点
海まで川を下っていくと河口エリアにたどり着きます。
対岸には六甲アイランドという人工島があるので、水平線を望めるわけではありませんが、その分波が穏やかな汽水域となっています。この日も網を持った家族連れの方が潮干狩りを楽しんでいました。
河口から阪神魚崎駅までは徒歩5分ぐらいなので帰りも楽々です。
まとめ
いかかでしたか?
山から海まで様々な住吉川の景観を見てきましたが、距離にするとほんの3kmほどの散歩道です。山と海の距離が近い神戸ならではの景観が楽しめます。
住吉川は都会とは思えないほど綺麗な水を楽しめる川です!この記事が神戸観光のひとつの選択肢になればとても嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
晴れた日にこの住吉川を歩くと本当に清々しい気持ちになれます!
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