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村上春樹『海辺のカフカ』を英語で読もう!難易度は?名言を英語で紹介!

こんな方におすすめ!
  • 村上春樹の小説を英語で読んでみたい
  • どれぐらいの英語力があれば読めるのかを知りたい
  • あてのない旅に出たくなるロードムービー的小説。村上春樹作品の入門としてもおすすめ
海辺のカフカ/ Kafka on the Shore
史実/伝記
創作/文学
短編
長編
初級
TOEIC500
600
700
800
900
上級

今回紹介する本は、2005年出版の村上春樹の傑作長編小説海辺のカフカ/ Kafka on the Shoreの英訳版です。

世界的にも高く評価される村上春樹氏の作品は、ほとんどが英語に翻訳されているので、英語多読の題材としておすすめです。

長編ではありますが、日本が舞台ということもあって、洋書多読初心者の方であっても比較的読みやすい小説になっています!

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僕にとっては大学1年生のときに読んだ思い入れのある作品です。それでは早速見ていきましょう!

目次

『海辺のカフカ』あらすじ

15歳の少年カフカと老人ナカタさんの旅が交互に展開するストーリー

あらすじ
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」―15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。(上巻裏表紙より)

この作品の主人公は15歳の少年カフカ60代の老人ナカタさんの2人。30歳前後の主人公が多い村上春樹作品の中では異色の作品と言えます。

  • 田村カフカ…世界でいちばんタフになると誓う15歳の家出少年。周囲の世界に馴染めず孤独を感じている
  • ナカタさん…知能に障がいがあるが穏やかで心優しい老人。読み書きができない代わりに猫と会話ができる

この何の接点もない2人の物語が交互に展開し、次第に一点に向かって収束していくというストーリー構成になっています。

Everything seems to be speeding up, rushing toward one destination.

いろんなものごとが急速にひとつの場所に結集し始めている。

『海辺のカフカ』第25章より

カフカ少年はいかにも村上春樹作品らしいキャラクターとなっていて、15歳の少年離れした強い意志と深い思考に加え、文学や音楽に対しての深い造詣を見せます。

一方のナカタさん(とナカタさんパートに登場するホシノ青年)は高い教養があるわけではないので、村上春樹作品のなかでは珍しいタイプの登場人物となっています。

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対照的な2人のストーリーが交互に展開されるので飽きずに読み進められます!

初夏の風に誘われて旅がしたくなる小説

ストーリー自体はオイディプス王のギリシア悲劇(父を殺し母と交わる)が下敷きとなっているため、非常に重いテーマも内包していますが、個人的にはそれ以上に初夏の爽やかな空気感が際立っている印象を受けます。

カフカ少年は気候が温暖という理由で家出先に四国を選びますが、その読み通り瀬戸内の明るい雰囲気が舞台となります。

カフカ少年とナカタさんはそれぞれが東京から高松へと旅をすることになり、一種のロードムービー的な要素も合わせ持つ作品です。

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あてのない旅に出たくなる作品です。冒頭のカフカ少年の家出準備の描写はすごくリアルで大好きなシーンです!

英語難易度はどれぐらい?

長編だが内容的にはTOEIC800点レベルで理解可能

英語ペンギン

挑戦してみたいけどどれぐらいの英語レベルだと読めるかな?

KEI

長編だから読破するのは大変だけど、内容的にはTOEIC800点レベルからチャレンジできると思う!

日本語の文庫本では1000ページほどある長編小説なので、読破するにはかなりの時間と体力が必要です。(僕自身も毎日少しずつ読み進めて6ヶ月ほどかかりました、、)

ただし、文章自体としては村上春樹氏の簡潔で読みやすい文体がもとになっているので、決して難解で読みづらいということはありません。

TOEIC800点や英検準1級レベルの方にとっては、教材以外の英語に触れる機会としてぴったりな作品となっています。

小説ならではの幅広い語彙が登場するので辞書はマスト

語彙については極端に難解というわけではないのですが、日常生活の動作や季節の移ろい、登場人物の繊細な感情を描写するために、TOEICや英検の範囲を超えた幅広い語彙が登場します。

そのため、英語学習上級者であっても辞書の使用はマストと言えます。

単語の検索のしやすさという意味で、洋書は電子書籍で読むのがおすすめです!電子書籍であれば知らない単語に出会っても、その単語を長押しするだけで意味を表示してくれます。

カフカ少年を支える大島さんの名言を英語で紹介

翻訳された英文のイメージを掴んでいただくために、僕のお気に入りのキャラクターである大島さんの言葉をいくつか紹介します。

  • 大島さん…住む場所のないカフカ少年に親身に接する図書館司書。高い教養を持ちカフカ少年の理解者となる。性的マイノリティ
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大島さんの言葉いつも示唆に富んでいて考えさせられます。

自由と不自由について

Perhaps most people in the world aren’t trying to be free, Kafka. They just think they are. It’s all an illusion. If they really were set free, most people would be in a real bind. You’d better remember that. People actually prefer not being free.

田村カフカくん、あるいは世の中のほとんどの人は自由なんて求めてはいないんだ。求めていると思いこんでいるだけだ。すべては幻想だ。もしほんとうに自由を与えられたりしたら、たいていの人間は困り果ててしまうよ。覚えておくといい。人々はじっさいには不自由が好きなんだ。

『海辺のカフカ』第33章より

恋について

Anyone who falls in love is searching for the missing pieces of themselves. So anyone who’s in love gets sad when they think of their lover. It’s like stepping back inside a room you have fond memories of, one you haven’t seen in a long time.

誰もが恋をすることによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。だから恋をしている相手について考えると、多少の差こそあれ、いつも哀しい気持ちになる。ずっと昔に失われてしまった懐かしい部屋に足を踏み入れたような気持ちになる

『海辺のカフカ』第31章より

“想像力を欠いた人々”について

But what disgusts me even more are people who have no imagination. The kind T. S. Eliot calls hollow men People who fill up that lack of imagination with heartless bits of straw, not even aware of what they’re doing. Callous people who throw a lot of empty words at you, trying to force you to do what you don’t want to.

ただね、僕がそれよりも更にうんざりさせられるのは、想像力を欠いた人々だ。T・S・エリオットの言ううつろな人間たち〉だ。その想像力の欠如した部分を、うつろな部分を、無感覚な藁くずで埋めて塞いでいるくせに、自分ではそのことに気づかないで表を歩きまわ っている人間だ。そしてその無感覚さを、空疎な言葉を並べて、他人に無理に押しつけようとする人間だ。

『海辺のカフカ』第19章より
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こうして英語と日本語の表現を並べてみると、シンプルで論理的な英語に対して、日本語には細やかで奥深い表現力があるなと感じます。

まとめ

いかがでしたか?

英語教材から離れて、小説の英語に触れてみるというのはすごく良いトレーニングになりますよ。

日本人作家の書いた作品の英語翻訳は、洋書初心者の方でも比較的読みやすいのでおすすめです。特に村上春樹氏の作品は多くが英訳されているので選択肢も豊富です。

また、英語での表現と比較することで、オリジナルの日本語表現の奥深さも改めて味わうことができ、新しい視点で作品を楽しむことができます。洋書多読のデビューとしていかがでしょうか?

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