- TOEICはできるのに話せない!という社会人の方
- 将来留学や英語を使った仕事をしたいと思っている学生さん
- 子どもと一緒に英語を学びたいと思っているお父さんお母さん
TOEICはそこそこ出来るんだけど、なかなか英語を話せない、、。
そのような悩みをもつ方は多いのではないでしょうか。僕も数年前までTOEICのスコアは800点以上あっても、全く話す自信がないことが悩みでした。
今回の記事ではそんな悩みを解決する大きな助けになってくれた「英会話なるほどフレーズ100」という書籍を紹介します。
表紙にはお母さんと子どものかわいいイラストが描かれていて一見子ども向けに見えますが、基礎を身に付けた上級者にこそおすすめしたい本となっています。もちろん、英会話の入門書としてすべてのレベルの方に勧められる内容です。
それでは早速みていきましょう!
英会話なるほどフレーズ100ってどんな本?
タイトル:英会話なるほどフレーズ100
出版年:2000年
著者:スティーブ・ソレイシィ(息子)、ロビン・ソレイシィ(母)
対象レベル:初級から上級まで
まずこの本の面白い点は、息子スティーブと母ロビンの共著となっているところ。ネイティブの親子が厳選した100フレーズが、母が子どもに英語を教えるという視点で解説されます。
日本の英語教育ではすごく難しい表現まで習うのに、意外とネイティブの小さな子どもでも知っているような表現が抜けていたりするんです。「実際の会話ではこれで伝わるよ」ということを優しく教えてくれる本です。
英語をうまく話せなくて悩んでいたときに、著者スティーブのメッセージに励まされたのを今でも覚えています。
母と英語を教えるときはにはいつも、「これだけでいいよ!」「よりシンプルな英語で話そう」ということをポリシーにしている。日本人の生徒さんが「なるほど!これだけで伝えられるんだ」と、まるで重い荷物を肩から下ろしたような解放感を感じてもらえるように努めている。
「英会話なるほどフレーズ100」はじめにより引用
僕がこの本に出会ったのは2年以上前ですが、英語を話す機会が増えれば増えるほど、本書のフレーズが会話の基礎になっていることに実感します。
英会話の上達のためにはまず話すことが大切。その初めの大きなハードルを下げる手助けをしてくれる本です。
最近の参考書のような洗練されたデザインではありませんが、親子で丁寧に作った書籍ならではの温かみが感じられるので僕は大好きです。
おすすめの理由3選
母が子に教える英語表現っていう視点が新鮮だね!
もう少し詳しくおすすめの理由を知りたいな。
オッケー!僕なりの理由を3つ紹介するね。
- ネイティブの子どもが言葉を覚えていく過程を疑似体験できる
- お母さんと子どもの会話からシンプルで伝わる英語のコツが学べる
- 日本語と英語の発想の違いを理解することで英語が話しやすくなる
ネイティブの子どもが言葉を覚えていく過程を疑似体験できる
本書ではスティーブとロビンが厳選したフレーズが子どもの成長に合わせた順番で紹介されます。
Baby→Kid→Child→Preteen→Tennagerという流れで少しずつレベルが上がるので、ネイティブの子どもが言葉を覚えていく過程を疑似体験できるというわけです。
この構成が本当によく出来ていて、日本人学習者の僕たちはネイティブの赤ちゃんが使うような易しい表現でもうまく使えていないことに気付きます。逆に言うと、そうしたシンプルかつベーシックな表現を身に付けることで一気に会話が楽になります!
また、本書の説明は基本的に母の視点で優しく語られることも魅力。ネイティブの子どもになった気分で英語を学ぶことができます。
すべてのページからスティーブとロビンが心を込めて作ったことが伝わるので自分も頑張ろうという気持ちになれます。
お母さんと子どもの会話からシンプルで伝わる英語のコツが学べる
母と子の会話というのは誰にとっても言語を習得するうえでのスタート地点です。どんなに頭の良い人でも初めは言葉を話せないわけで、お母さんや周りの大人とのコミュニケーションを通じて少しずつ言葉を学んでいきます。
なので、母と子の会話という切り口で言語を学ぶのはすごく理にかなっていると思うんです。
大学受験や資格試験のための勉強しかしてこなかった僕にとってすごく新鮮で、「なるほど、ネイティブのお母さんはそうやって伝えるのか!」と読むたびに新しい発見のある本です。
- Go ahead.:どうぞ/やっていいよ
- Here.:はいどうぞ
- Not yet.:まだダメだよ
- It’s OK.:だいじょうぶ
文字にすると簡単だけど、こうしたシンプルな表現って実際の会話では意外と使えてないかも、、。
日本語と英語の発想の違いを理解することで英語が話しやすくなる
日本語と英語の大きな違いは主語を明確に言うかどうかです。日本語は主語を省略することが多いですが、英語では主語と動詞を明示するのがルール。
例えば、、
「先週、家で仕事をしました」という文を英語にすると、”I worked at home last week.” となり日本語にはない主語”I”から文章を始める必要があるわけです。
当たり前のことのようですが、この大原則を理解しておくだけでも随分と英語が話しやすくなります。
かつての僕はこの大原則を理解していなかったので、うまく英語が出てこなかったのかなと思います。
逆に、スティーブが日本語を勉強した際には「”私は”行ってきます」や「”あなたは”お元気ですか」と主語を明らかにする癖が抜けずに苦労したようです。これも面白い文化の違いだなと思いました。
日本語ではすべてを言葉で表現しなくても雰囲気や文脈で「察して」もらえるのに対して、英語ではよりロジカルな言葉でもって物事を伝えるという文化的な発想の違いがあります。これを理解しておくことは実際の英会話においても大いに役立ちますよ!
まとめ
いかかでしたか?
この本は僕が英語で悩んでいたときに助けになってくれた本だったので紹介させていただきました。本当に全ての英語学習者におすすめできる本です。
- 英会話に悩む社会人の方 → シンプルかつ伝わる表現で英語を話すきっかけに
- 将来英語を使いたい学生さん → 学校で学んだことを実際の英会話として応用するために
- 子どもと一緒に英語を学びたいお父さんお母さん → ネイティブの母親の考え方を知るために
この本で学んだことがみなさんの英語を話すハードルを下げるきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
本書のフレーズを少しずつ実践で使って会話力を上げていきましょう!
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