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【英検1級/戦術編】英検1級リスニング問題の対策と攻略法を解説

この記事では英検1級リスニング問題の対策と攻略法を解説します。

英検1級のリスニングは特別な試験用のテクニックは不要で、内容を聞き取ることができれば確実に正解することができる癖のない良問だと思います。

とは言え、大問1~4でそれぞれ特徴の異なる問題が出題されるので、大問ごとに攻略法を解説していきます。

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目安としてTOEICのリスニングで安定して450点前後が取れる方であれば特別な対策は不要かと思います。過去問演習で問題形式に慣れていけば大丈夫です。

目次

英検1級リスニングの全体的な傾向

英検1級のリスニング問題は設問一つあたりの音声はTOEICよりも長いですが、全体的な話の流れを理解できていれば解答できる問題が多く、TOEICほどは細部を意識して聞く必要はないと感じます。

例えば、英検1級の大問1では約40秒の音声に設問は1つですが、TOEICのPart3では約30秒の音声に設問が3つあるので、TOEICの方が音声の細部が答えの根拠になりやすいと言えます。

また、TOEICでは設問と選択肢がすべて問題用紙に書かれていますが、英検1級では選択肢のみで設問は見れない(設問は音声で流れる)ので、英検1級での先読みの重要性はTOEICよりも低いと思います。

解き方としては人それぞれですが、私としてはあまり先読みは意識せずに、まずは音声に集中してしっかり内容を理解することを英検1級リスニングの基本戦術としていました。

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TOEIC的な「聞きながら読む&解く」というテクニックがどうしても苦手だったので私は英検1級の方が合っていました。

英検1級リスニング大問別攻略法

大問1:日常会話10問

大問1では2~3名による日常会話を聞いて1つの設問に答える形式です。

内容的には家庭内や学校、オフィスでのカジュアルな会話が中心で、TOEICのリスニング問題に最も近いタイプの問題です。例えば、、

  • 子どもの部活動についての夫婦の会話
  • 大学で選択する授業についての友人同士での会話
  • 昇進についての上司と部下の会話

TOEICに慣れている方であれば大きな違和感なく解くことができると思います。

口語的な表現が多いので過去問演習で知らない表現に出会った際はチェックしておきましょう。TOEICのPart2,3も良い練習になると思います。

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癖のある選択肢が多いTOEIC Part2と比べると素直な問題だと思います。

大問1の攻略ポイント
  • 口語的な表現が多くカジュアルな会話が中心
  • TOEICのリスニングに最も近く、Part2やPart3が良い練習になる

大問2:学術的分野10問

大問2はアカデミックな分野の音声を聞いて、2つの設問に答える形式です。

リーディングで出題される長文のトピックに近く、最も英検1級らしいリスニング問題と言えるかもしれません。例えば、、

  • 軍事潜水艦の開発と水中ドローン
  • 新しい糖尿病治療法
  • 衣服が与える人間の心理への影響

リーディングと同様に知的好奇心を刺激するようなトピックですが、ゆえに語彙レベルとしてはリスニング問題のなかで最も高いと思います。

各トピックにはタイトルがついていて、タイトルからある程度内容を推測できるようになっているので、音声冒頭のタイトルコールを聞き逃さないようにましょう。

もちろん地道な語彙力強化はマストですが、専門用語や固有名詞については必ず言い換えによる説明が入るので、聞き馴染みのない単語が出ても焦らず落ち着いて聞くことが大切です。

また、1つの音声に2つの設問があるので、唯一大問2については先読みをしておいた方がよいと思います。

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私は大問1のDirectionの時間も大問2の選択肢の先読みに当てていました。

大問2の攻略ポイント
  • 学術的なトピックのため語彙レベルが最も高いパート
  • タイトルコールから内容を推測しながら聞く
  • 専門用語や固有名詞については言い換えによる説明が入る
  • リスニングの先読みをする時間があるのであればこの大問に当てたい

大問3:Real-Life形式10問

大問3では実生活におけるアナウンスなどが放送され、問題用紙に書かれているシチュエーションを考慮しながら解く問題です。

英検1級のリスニングの中では少し癖のある問題なので、過去問演習でしっかり対策したい部分です。例えば、、

  • ジムの入会説明を聞き自分に合ったプランを選ぶ問題
  • 国際会議の会場アナウンスを聞き次に自分がすべき行動を選ぶ問題

音声自体は決して難しいものではないのですが、問題用紙に書かれた状況を考慮しながら聞く必要があるので、少し慣れが必要な大問です。

問題によっては音声を聞きながら消去法で解くのが有効な問題もあるので、TOEIC的な「聞きながら解く」が必要かもしれません。

ただ、大問3ではシチュエーション文を読む時間が毎回10秒与えられるので、無理に先読みをする必要はないと思います。

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私は最後までこの大問が苦手で、本番でも3/5と2問落としてしまいました。

大問3の攻略ポイント
  • シチュエーション文を考慮しながら聞く必要があるので慣れが必要
  • 消去法で解くのがが有効な問題もあるので過去問で練習しよう

大問4:インタビュー形式10問

大問4ではインタビュー形式の音声を聞いて2つの設問に答える問題です。

インタビュー音声が3分以上あるので、初めて解く時はかなり長く感じると思います。

  • ドキュメンタリー映画の監督へのインタビュー
  • レコードショップを経営している女性へのインタビュー

まず、3分以上ある音声を通して聞いてから2つの設問に答えることになるので、適宜内容をメモしながら聞くことが必須です。

メモすべきポイントについては過去問演習をしながらコツを身につけていきましょう。

また、回によっては強めのアクセントだったりかなり早口で話す人がインタビューを受けたりするので、多少の運要素もある気がします。

こればかりはなかなか対策しようがないですが、YouTubeなどで様々な話し方をする有名人のインタビュー映像を見慣れておくのが良いと思います。

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ちなみに、私は2019年第3回の音声にかなり苦戦しました。早口でこもった発音なので今聞いても難しいです。

大問4の攻略ポイント
  • 3分以上のインタビューを聞くことになるので適宜内容をメモする
  • 様々な話し方をする人が登場するのでYoutubeなどで有名人のインタビュー映像などを見慣れておく

まとめ

以上、英検1級のリスニング問題の対策と攻略法について解説しました。

英検1級のリスニングは、ハイレベルな語彙力が求められるリーディングや社会的なトピックについてエッセイを書く必要のあるライティングと比べると、非常にオーソドックスな形式の良問です。

あまり特別な試験対策をしなくても、日常的にニュース番組や映画などで幅広い英語音声に触れることで十分に英検1級で求められるリスニング能力を身に付けることができます。

リスニングで安定して得点することは一次試験突破に重要なので、この記事が少しでもその参考になれば嬉しいです。

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