この記事ではTOEICで900点を超えるために私がやったことを2つ紹介します。
決して「3ヶ月で900点突破!」といった魔法のような勉強法ではないですが、TOEIC900点より先を見据えて英語力をあげていくのに役立つ内容だと思います。
一見遠回りに見える方法が、実は長期的に見てみると近道だったりするので、参考になる部分があれば嬉しいです。
私はTOEICで900点を超えるまでに2回連続890点で足踏みしましたが、その経験があったことで英検1級には一発合格できたと思っています。
その1:本気を出して語彙力を強化してみる
足りていないのは速読力ではなく語彙力
TOEICの勉強を始めた人のほぼ全員が「圧倒的に読む時間が足りない!」という悩みを持っているのではないでしょうか。
「どうやった速く読めるんだろう?」という問題は多くの人が考えたことがあると思います。
私も何か速読のコツがあるのではないかと思って「TOEIC 時間 速読」などで検索していました。
しかし、今になって思うのは、速読力という個別の能力があるのではなくて、その裏にあるのは英語の基本である語彙であり、文法であり、多くの文章を読んだ経験値です。
私はその中で最も意識的に鍛えることができ、かつ効果を実感しやすいのが語彙力だと思っています。
長文を読んでいて知らない単語に出くわすと、私たちはなんとか前後の文脈からその単語の意味を推測しようとしますが、その時点で脳の処理スピードは間違いなく落ちています。
語彙力を鍛え、未知語に出くわす状況を極力減らすことで、スピードを落とさずにTOEICも最後まで読み切れるようになります。
TOEICで出題される語彙は限られている
語彙力を鍛えるのは果てしない道のりのように思えますし、実際そうなのですが、TOEICでの話に限ると、出題される語彙は限定的です。
英検1級レベルの単語が出題されるわけではないですし、ビジネスや日常生活に関連する単語が主なので、10000語水準もあればTOEICで知らない単語はほとんどなくなります。
私はTOEIC900点を取るまでの語彙力強化としては以下の3つの単語帳に取り組みました。
- TOEIC TEST 必ず出る単 スピードマスター上級編
- TOEIC TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ
- 英検1級でる順パス単
まず上の2つはTOEICの上級者向けの単語帳として定番です。
TOEIC上級の方は書籍で購入して、『暗黒のフレーズ』の方はabceedで利用できたので後から使用しました。
両方やればTOEICで知らない単語はほとんどなくなるぐらいの語彙力が付くと思います。
一方、『英検1級でる順パス単』はもちろんTOEICだけを考えるのであればオーバーワークですが、“TOEIC900点の先”を見据えるのであれば気分転換程度でもやっておいて損はないです。
私もこの段階ではざっと目を通した程度ですが、この経験が英検1級の対策において大きなアドバンテージになりました。
その2:TOEIC教材以外の英語も取り入れてみる
TOEIC以外の英語にも視野を広げよう
TOEICのスコアが伸び悩んでいるときに愚直にTOEICの問題集を続けるのは精神的になかなか辛いものです。
そこで私は800点台半ばの時期から積極的に教材以外の生きた英語を学習に取り入れるようにしていました。
これもTOEICでのスコアアップだけを考えると最短ルートではないと思いますが、今後長い目線で英語力を伸ばしていくためには必要なプロセスだったと思います。
教材としては自分が興味を持てるものが一番です。参考までに私のおすすめを紹介しますね。
おすすめ教材1:英文ニュース記事
まずおすすめしたいのが日々のニュースを英語でチェックすることです。
ニュースは誰もが日常生活で読むものなので、それを英語に置き換えることであまり勉強という感覚を持たずに始められると思います。
もちろん、慣れないうちはひとつ記事を読むのにも時間がかかるので、初めはタイトルだけをざっとチェックして気になる記事を読んでみるという程度で大丈夫です。
TOEICではあまり出ないような時事英語にも強くなりますし、英検1級の語彙問題や英作文対策にも効果抜群です。
英文ニュースというと海外メディアのBCCやCNNなどを思い浮かべる方も多いと思いますが、まずは日本のニュースメディアの英語版の方が始めやすいかと思います。
私のおすすめはNHKニュースの英語版であるNHK WORLD(https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/)です。
記事が程よい長さでまとまっていて、ビデオクリップも付いているのでシャドーイングの練習にもぴったりです。
おすすめ教材2:海外ドラマ & 洋書
海外ドラマや洋書などエンタメ作品を英語で楽しめるようになると一気に英語の世界が広がります。
ネイティブ向けに作られたコンテンツはやはり難しいですが、それでも徐々に慣れていくだけの価値はあると思います。
私の場合、海外ドラマの『フレンズ』にはまったことがリスニングやスピーキングを伸ばすうえで非常に大きかったです。
また、洋書にチャレンジされるのであれば、初心者のうちは一度日本語で読んだことがあり、ストーリーを知っている本から始めてみるのがおすすめです。(初見の洋書はかなりハードルが高いと思います)
私の場合は『ハリーポッター』や『星の王子さま』などの児童書、読んだことのある村上春樹作品の翻訳版などを読んでいました。
まとめ
以上、TOEICで900点を超えるまでに私が取り組んだことを紹介しました。
ネットやSNSには多くのTOEIC勉強法が溢れていますが、何よりも大切なことは自分にあった勉強法を確立しそれを信じて継続することです。
勉強法の試行錯誤をするなかで、この記事で参考になる部分があれば取り入れてみてもらえると嬉しいです。
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